展示会・科学部門

で、その息子の自由研究が出展されている展示会見物にでかける。大きくは科学論文部門と工夫工作部門に分けられていて、子供ならでわのアイディアあふれる工作もたくさんで結構楽しめる。電磁石使ったリニアモノレール、子供だけの発想で作れるもんじゃないと思うけど、ここまで形に仕上げたのは正直すげえ。
そういう視点はなかったなあ、とうならされる論文もたくさんあって、例えば「マウスとハムスターを両方飼ってるけど、どっちが賢いかと思って実験してみた」なんていう研究は非常に面白かった。ちゃんと数字で結果を出す方法を考えた上で、きっちり仕上げているという科学的アプローチにかなり感心。全部を見た訳じゃないけど、俺の中でイチオシの自由研究だったなあ。他にも、「でかいシャボン玉の中に入ってみたかった」という思いから、高いグリセリンを使わずに(使えずに、だったけど)でかいシャボン玉を作るにはどうすればいいかを一所懸命調べた研究とか、ねこが顔を洗ったら本当に雨が降るのかどうかを調べる研究とかもあったりして。こういう子供らしい発想の自由研究、大好き。
一方で、いかにも教師のウケねらいみたいな研究も多くてげんなりすることも。リサイクルと温暖化と生物多様性について1本にまとめました、なんていう、目的も全体のまとまりもはっきりしない(でもテーマといいまとめかたといいいかにも教師受けしそうな)論文があったりして、子供なのになんか必死だなあ、と悲しくなってみたり。
科学者の端くれとしては、子供ならでわの面白い発想を科学的にアプローチしてくれれば、それだけで面白い自由研究になると思うんだけどね。自由研究なんざ、夏休みを潰してまで必死でやるこたあないよ、と思います。個人的には。